ルームシェアとは?円満にルームシェアをするためのポイントを紹介!
こんにちは、TOKYO β コラム担当の森岡です。
「ルームシェア」よく聞く言葉ですが実際に始めるとなると、どうやって始めるのか、誰とシェアするのか、注意すべき点など、通常の賃貸を借りるより少しハードルが高いですよね。
家族や恋人と暮らすのとはまた違った良さのある「ルームシェア」について、はじめ方からルームメイトと円満に過ごすポイントをご紹介致します!
ルームシェアとは?
ルームシェアとは一軒家やマンションを複数人で借りて、各自が1部屋を専有部分とし、リビングや水回りなどを共有して暮らす形態のことをいいます。
海外ではメジャーなルームシェアですが、日本では実際ルームシェアできる物件はそれほど多くありません。理由としては、ルームシェアは比較的若い人が多く、大勢で暮らすことで使用が雑になるなど、近隣住人に迷惑がかかったらと貸主の不安があるからです。そのため、ルームシェアだと逆に敷金・礼金が通常の入居より高くなることもあります。
よく聞く「シェアハウス」「ゲストハウス」との違いは?
「シェアハウス」「ゲストハウス」「ルームシェア」どれもリビングやキッチン、水回りを共有部分として複数人で1つの住居を利用する点では同じですが、その形態が全く違っています。
住人 | シェアハウスの運営会社、個人 | ゲストハウスの運営会社、個人 | |
友人や知人、職場の同僚などの知人同士、募集サイトで出会った人など | 国籍、年齢、多種多様で見ず知らずの人がほとんど | 国籍、年齢、多種多様で見ず知らずの人がほとんど、外国人旅行者が滞在期間に利用など、交流を楽しむ人が多い傾向 | |
ルームメイトと相談して割り勘にする | 個人で管理会社、個人事業主に支払う | 宿泊施設なので家賃ではなく宿泊料 1日から利用可能、物件によっては共有部分を時間単位で貸している物件もあります | |
賃貸を借りる場合は住人の1人が代表で契約する。もしくは連名で契約する場合もあり。 住居が個人の所有物である場合、業者を通さず個人間の契約をする。 |
個人でシェアハウスの運営会社と契約をします。数ヶ月単位からの賃貸契約が可能。 | 宿泊施設なので、賃貸契約はなし |
ルームシェアをしているのはどんな人?
もともと海外では学生など、若い年齢層の人たちでルームシェアをするのは一般的で、日本に来てからもルームシェアをしている外国人は多くいます。外国語の勉強も兼ねて国籍が違う人との交流を深めたり、コミュニティを広げる為にルームシェアをはじめる人も。
家賃だけでなく光熱費が安く済む金銭的メリットが大きく、1人で借りるよりも立地や設備の良い物件を借りられるというのも、若い年齢層にかぎらず、ルームシェアを選ぶ人たちの理由になっています。
最近、東京などの特に賃料が高くなりがちな都心では、ルームシェアやシェアハウスは人気で物件も利用者も増えてきています。
ルームシェアのメリットとは?
一番に思いつくメリットはまず「割安感」です。初期費用や家賃、光熱費だけでなく生活必需品も安く抑えられます。まとめて購入すると高額な家電なども共有できると割安ですよね。
金銭面の余裕ができることによって、1人で賃貸を借りるよりもグレードが高く、立地の良い賃貸も選択肢に入れることができるのも魅力的です。
ルームメイトという仲間がいることで、帰ったら誰かがいるという安心感があります。一人暮らしよりも防犯や、災害などの不安なときでも心理的に安心できます。支え合ったり、交流を広げたりと新しい環境を築くことができるのも良さの一つです。
ルームシェアのデメリットは?
どんなに仲のよく気心がしれた関係でも、ともに生活するとなるとお互いの価値観のすり合わせは大事です。これは家族や恋人でも言えることですね。ゴミ捨てや部屋の使い方、ちょっとした生活習慣の差が目につくことも。2人だけのルームシェアで喧嘩をしてしまうと、個室があるとはいえ共有エリアで顔を合わせるのが気まずい、なんてこともあります。
そして複数人の男女で暮らしている場合の注意点は、異性間のトラブルです。その結果、いきなり1人が出ていった、なんてことになると業者が管理しているシェアハウスと違って、ルームシェアが成り立たなくなってしまって大問題です。
ルームシェアの物件の選び方は?
ルームシェアの場合、例外もありますが基本的には各自が1部屋を専有部分として使うことがほとんど。ですので物件を借りる際には2LDK以上の物件や一軒家などのファミリータイプを選ぶ人が多いです。一緒に暮らす人数、男女共同かどうか、ルームメイトの要望、などを話し合って条件の合う物件をみつけることが重要になってきます。
自分でルームシェアを始めたい場合
現在住んでいる家をルームシェアにしたい場合、自身が所有している物件なら問題はありません。ですが賃貸の場合は、他人との同居が可能か管理会社や家主に契約を確認する必要があります。ルームシェアをする時に、それらの確認を怠ると契約違反になりかねないので注意が必要です。
既にルームシェアを始めている物件を探したい場合
住宅や、ルームメイトが決まっていない場合は不動産会社で物件を探すことも可能です。すでにルームシェアされている物件の場合は実際に足を運んで入居者や家の雰囲気を見学しにいってみましょう。または募集サイトでルームメイトを探す方法もあります。
ルームシェアで生活するならここに注意!
ルームシェアを始めたあとにルームメイトとトラブルなんて絶対に避けたいところ!ルームシェアは簡単に解消できるものではないので、お互いのためにもルールづくりと言うのはとっても重要なポイントになってきます。その中でもこれだけは必ず決めておきたい項目について説明していきますね。
- 生活のルールや支払い分担の明確化
- プライバシーの尊重
- 貴重品管理の徹底
- 共用設備や備品の使い方に気を付ける
- 喫煙・禁煙の明確化
- 他人を宿泊させる可否の明確化
- お互いの緊急連絡先を確認
- 退去するときのルールの明確化
- 急なルームシェア解消を見越した準備
生活のルールや支払い分担の明確化
金銭問題はとくにデリケートなところです、家賃や水道光熱費、生活雑費などはしっかりと話し合い、明確にルールを決めておく必要があります。また生活のルールなど、ルームメイトが友人同士だと緩くなってしまいがちですが、しっかりと書面にまとめておく事を強くおすすめします。
プライバシーの尊重
一緒に暮らしていて、どんなに気心知れた中であろうとお互いのプライバシーを尊重して暮らしていくことは大事です。自分基準ではなく、ルームメイトの負担にならないラインを話し合って把握しておくことが大事です。
貴重品管理の徹底
貴重品の管理は、一人暮らしや家族と暮らしている時以上に厳重に行いましょう。厳重に保管されている=信用がない、という事ではなく、紛失した際のトラブルを避けるためでもあります。
共用設備や備品の使い方に気を付ける
生活習慣が違うと、備品や共有部分の使用方法などお互いに気になる点が出てくることもありますよね。食器を使ったらすぐ洗う、トイレやお風呂は使った後に汚れていないか確認するなど、お互いを思いやった行動を心がけましょう。
喫煙・禁煙の明確化
喫煙は匂いもそうですが、壁紙の色が変わってしまうと退去時に張り替えの費用が必要となります。「分煙」をするとしても、自分の部屋だけ喫煙可なのか、共用部分は禁止なのかルール決めが必要でしょう。
他人を宿泊させる可否の明確化
自身にとって気心の知れた友人や家族でも、ルームメイトにとっては他人です。人によっては誰も家に来てほしくない、という場合もあります。ルームシェアを始める前に、お客さんの宿泊や訪問をどうするか話し合って決めておきましょう。
お互いの緊急連絡先を確認
ルームメイトが急病や事故などトラブルにあった場合、ルームメイトの家族に連絡できるよう緊急連絡先をお互いに把握していると安心です。ルームメイトが外国人の場合は母国の家族との連絡の取り方についても事前にしっかりと確認しておきましょう。
退去するときのルールの明確化
企業などが管理運営をしているシェアハウスと違って、個人のルームシェアでは一人減るごとに、入居者の支払いの負担が増えてしまいます。退去時までに新しい入居者を探す、退去予告は2ヶ月前までにする、賃貸の契約更新に合わせて解消する、などのルールは入居前にしっかりと決めておきましょう。
急なルームシェア解消を見越した準備
ルールを決めていても、どうしても急な退去をしなければならない場合もあります。ですが、いきなり一人で支払いを負担する、なんてことになると生活が破綻してしまうし大問題ですよね。
例えば、入居前に誓約書やペナルティについて確約を交わしていると、急な退去を伝えてきたルームメイトに対して家賃の請求ができるケースがあります。退去はお金にかかわってくる大事な問題です、入居前にルームメイトとしっかり話し合っておく必要があります。
まとめ
「シェアハウス」でいきなり知らない人たちと暮らすより、仲の良い友人や同僚と始める「ルームシェア」のほうが安心できる!という方もいると思います。そしてシェアハウスと違って、入居時の建物選び、ルール決めなど自由度が高めです。ただ、急にルームシェアを解消するとルームメイトが伝えてきた時など、トラブルのリスクは高めです。どちらもメリット、デメリットがあります。ご自身の生活スタイルにあった方を選んで、ルームメイトと楽しく円満な新生活をお送りできますように。
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- この記事の監修者
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森岡 誠
(マネージャー)
- 保有資格
- 宅地建物取引主任者 賃貸不動産経営管理士
株式会社三好不動産 東京支店 支店長。
大学卒業後、同社に入社、賃貸営業・賃貸管理で得た知見を活かし、現在はTOKYO<β>ブランドのシェアハウス運営を行っている。