シェアハウスでトラブルになる‟5つ”の原因と対策を徹底解説
シェアハウスは、家賃負担や初期費用を抑えられるなどのメリットがあることから、多くの世代に注目されています。
しかし、あくまでも「他人同士」が共同生活を送るため、トラブルが発生しやすいことは事実です。
シェアハウスでの生活をより良いものにするためには、トラブルの原因や対策について事前に知っておくべきでしょう。
今回は、シェアハウスで発生しやすいトラブルと、その防止策について詳しくご紹介します。
シェアハウスでトラブルになる‟5つ”の原因
まずは、シェアハウスで発生しやすいトラブルについてご紹介します。
シェアハウスでは主に、以下のトラブルが発生しがちです。
原因①:冷蔵庫の食品を勝手に食べられる
共有スペースに大型の冷蔵庫を置いているシェアハウスの場合に、発生しやすいトラブルです。
そこまで大きな問題ではないと考える方もいるかもしれませんが、小さなことでも回数が重なると関係に亀裂が入りやすくなるでしょう。
また反対に、自分が買ったものなのかどうかわからなくなって、食べられないまま放置してしまうということも発生しがちです。
冷蔵庫のものは、自分が買ったものであることを証明しづらい場合があるため、こういったトラブルが発生しやすいと言えるでしょう。
原因②:電話の声や音楽が隣室に漏れる
シェアハウスでは個室が隣り合っていることが多いため、電話の声や音楽など、いわゆる「生活音」が漏れ聞こえてしまいます。
特に生活リズムが合わない同居人同士の場合、寝ている時間に生活音が聞こえて起きてしまうと、それだけでストレスになります。
睡眠不足から体調不良につながり、人間関係を悪化させる原因にもなるかもしれません。
また、仕事や学校の都合上、どうしても生活音が聞こえてしまう場合があり、相手に悪意がない分指摘しづらいといった問題も発生します。
原因③:共用スペースで盗難が起きる
同居人同士がコミュニケーションを取る共用スペースで、財布や携帯などの貴重品を紛失してしまうことがあります。
他人同士での共同生活なので、どうしても疑いの目が同居人に向いてしまうでしょう。
疑心暗鬼になることで疲れてしまい、シェアハウス自体にまで嫌悪感を持ってしまう可能性もあります。
原因④:掃除当番が守られず、共用スペースが汚れたままになる
多くのシェアハウスでは、浴室やトイレ、リビングなどの共用スペースを当番制で掃除しています。
人によっては責任感がなく、掃除を疎かにしたり、そもそもやる気がなくてすっぽかしてしまったりといった人がいて、掃除をしないという事態が発生するかもしれません。
また掃除当番を守らない人がいると、共用スペースが汚れたままになるだけでなく、同居人同士の人間関係にトラブルが発生する可能性があります。
真面目に掃除当番を守っている人に負担が集中してしまい、ほかの同居人にまで迷惑をかけてしまうことへつながりかねません。
原因⑤:同居人との間に金銭問題が起きる
同居人同士で金銭の貸し借りをした際には、トラブルが発生しやすいと言えます。
「貸したお金がいつまでも帰ってこない…」「返さないまま退去してしまった…」という声を聞くことがあります。
結局は「他人同士」と割り切られてしまい、このような事態が発生するのかもしれません。
シェアハウスでは親族や友人同士が生活を共に送るわけではないため、金銭面でのトラブルが同居人同士の関係悪化につながりやすいのです。
また、同居人同士だけではなく、管理人や大家さんとの金銭トラブルに見舞われる場合もあります。
これは補償金が返金されなかったり、余分な家賃や退去費用を請求されたりといったことが例に挙げられます。
特に家賃の場合は、退去連絡が漏れていると退去済みでも支払い義務の発生することがあります。
連絡漏れが原因で金銭トラブルに発展することは多いので、注意しましょう。
ほかには、家賃の支払いを代表者に任せていたにもかかわらず、代表者がお金を着服していたというトラブルに見舞われることがあります。
金銭トラブルはさまざまな観点から発生するので、予防意識を高めておかないといけません。
シェアハウスでトラブルを防ぐための対策
では、シェアハウスで発生するトラブルを防ぐためには、どのような方法がおすすめなのでしょうか。
主に、以下の5つがトラブル対策として有効です。
以下では、それぞれの対策について詳しくご紹介します。
対策①:冷蔵庫に入れる食材には名前を書いておく
冷蔵庫が共用スペースにある場合、そこへ自分が買った食べ物を入れるときには名前を書いておきましょう。
名前が書いてあるものをわざわざ食べる人は少ないので、食べられてしまうというトラブルの発生を防止できます。
また、万が一名前を書いておいたにもかかわらず、それを食べられてしまった場合は多少なりとも言及することができるので、やり場のない思いをため込んでストレスになってしまうことを防げるでしょう。
また、もし共用スペースの冷蔵庫に食べ物を入れるのに抵抗があるのなら、個室に小型の冷蔵庫を用意するのがおすすめです。
対策②:生活音防止専用グッズを使って防音対策をとる
音楽や生活音などについては、お互いが気を遣い合って解決するものであれば、ある程度は歩み寄りましょう。
そのうえで、どうしても生活音に関するトラブルやストレスが絶えない場合は、防音対策を実施するしかありません。
防音性に優れたイヤホンやヘッドホンなどを着用して、できるだけ生活音が気にならないように対策しましょう。
同時に、自室の物音が隣の部屋に漏れないように配慮することも大切です。
また、生活音に関して不安のある方は、あらかじめ防音性の高いシェアハウスを探して入居しましょう。
対策③:私物は自室で管理する
共用スペースがある以上、そこで私物の盗難が発生する可能性はゼロではありません。
そのため、できるだけ私物は自室で管理することを徹底しましょう。
個室のセキュリティが不十分なことに不安を感じる場合は、自室に小型金庫を用意するのがおすすめです。
小型金庫はホームセンターやネット通販で簡単に購入できるので、盗難対策として用意しておくとよいでしょう。
対策④:管理会社にハウスクリーニング業者の手配を依頼する
共用スペースの掃除当番制が守られない場合は、管理人や大家さんに相談してみましょう。
場合によっては管理人や大家さんがハウスクリーニング業者を手配してくれるでしょう。
もし管理会社から管轄外と言われてしまったら、同居人同士でお金を出し合ってハウスクリーニング業者を手配するのがおすすめです。
それによって「お金を出して業者に依頼するくらいなら掃除当番を守ろう」と、結果的に良い方向へ向かう可能性もあるでしょう。
対策⑤:金銭の貸し借りは基本的にしない
金銭トラブルを防ぐもっとも効果的な方法は、そもそも金銭のやり取りをしないことでしょう。
親しい間柄だったとしても、金銭面のトラブルが一度発生するだけで、人間関係が一気に悪化してしまいます。
同居人同士の良好な関係を維持するためには、金銭のやり取りを極力しないことを念頭に置きましょう。
家賃のやり取りを代表制にしないようにすることも、金銭トラブルの防止につながります。
また、管理会社との金銭トラブルを防ぐためには、金銭に関係する連絡を漏れないようにしていきましょう。
まとめ
今回は、シェアハウスで発生しがちな5つのトラブルについて、その原因と対策をご紹介しました。
共同生活を送るうえで、トラブルを防止する姿勢は非常に重要です。
トラブルを解決しないでそのままにしておくと、同居人同士の関係性が悪くなり、シェアハウスに入居し続けること自体が困難になります。
そうならないためにも、今回ご紹介した内容を参考に、トラブルの原因と対策についてあらかじめ検討しておくことをおすすめします。
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- この記事の監修者
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森岡 誠
(マネージャー)
- 保有資格
- 宅地建物取引主任者 賃貸不動産経営管理士
株式会社三好不動産 東京支店 支店長。
大学卒業後、同社に入社、賃貸営業・賃貸管理で得た知見を活かし、現在はTOKYO<β>ブランドのシェアハウス運営を行っている。