マンスリーマンションは賃貸よりお得?メリット・デメリットまで徹底解説
「マンスリーマンション」とは主に短期間の住まいを探している人に向けたマンションで、家具家電がすでに揃っていることが多く、準備に時間をかけずに、すぐに新生活を開始できます。家を借りる目的によっては賃貸よりお得な場合もあり、ここでは、マンスリーマンションがどんなものか、その特徴やメリットやデメリット、どのような人におすすめなのか徹底解説していきます。
マンスリーマンションとは
マンスリーマンションの特徴その①短期・中期契約が可能
マンスリーマンションは1ヶ月(30日間)以上から契約することができ、1ヶ月単位で入居期間を契約できます。一般的な賃貸物件は2年契約が基本となり2年後に更新料が発生しますが、マンスリーマンションの場合はあらかじめ期間を決めて契約する定期借家契約となり、期間満了で契約が終わるので更新がないのが特徴です。
マンスリーマンションの特徴その②家具家電の充実
マンスリーマンションでは生活必需品であるベッドやソファー、カーテン、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機にテレビなどの家具家電が備えられていることが一般的です。部屋の広さに合わせた家具家電を揃える必要がなく、入居してすぐに新生活を始められます。備えてある家電類は人気の家電メーカーのものであることも多く、足りない家具・家電があればレンタルすることも可能な場合もあります
。
マンスリーマンションの特徴その③水道光熱費の支払いは?
基本的に個人で電力会社やガス会社に契約する必要がなく、多くのマンスリーマンションでは水道光熱費は賃料に含まれており、使用量に関係なく定額に設定されています。ガス開栓などの立会がなく、入居してすぐに使えるのでスムーズに新生活が始められます。
マンスリーマンションのメリット
初期費用が安い
一般的な賃貸とは違い、マンスリーマンションでは敷金礼金が発生しません。それ以外にも仲介手数料や火災保険など一般的な賃貸で発生する初期費用がないので大幅に初期費用を抑えられます。また、購入したら高額になるような家具家電も備えられているので初めての一人暮らしや短期滞在を考えている方には大きなメリットです。
好立地へのアクセス
短期間の契約をする方が多いマンスリーマンションは、利便性の良い駅近や都心に立地していることが多めです。このような場所は人通りもあり、お店も多いため、夜の帰宅時間でも安心できます。
手続きが簡単
マンスリーマンションの場合、一般的な賃貸住宅より入居審査が簡易的で、短い期間で契約することが可能です。家賃が前払いになるため、家賃未払いのときに備えて保証人をつける必要もありません。審査が通るのが早い場合、即日入居も可能なマンションがあります。
すぐに入居、始まる新生活
入居までの契約もスムーズで、ホテルを利用するのと同じ要領で入居できます。通常の引越しであればインターネットの回線など数ヶ月待つこともありますが、マンスリーマンションの場合はすぐに使用可能です。通常の生活を送りながら新生活の準備をするのは一苦労ですが、契約をしてしまえばすぐに新生活をはじめられる手軽さは魅力です。
注意が必要!マンスリーマンションのデメリット
長期滞在時のコスト
立地の良さ、家具家電の備えもあり一般的な賃貸よりも賃料は高めです。短期間の住居としては一般的な賃貸やホテルで宿泊するよりもコストがかからずお得ですが、長期滞在となるとマンスリーマンションのほうが割高となる場合もあります。契約期間と賃料をあらかじめ考えてどちらがお得になるかコスト比較をしておきましょう。
人気の立地は競争率が高め
立地の良い場所にあるのはメリットですが、ビジネス街から利便性の良い場所など人気のエリアでは予約が取りにくかったり、空き待ちであったり、すぐに契約ができないこともあります。
契約更新・途中解約
マンスリーマンションは入居時期に契約期間を決めて入る定期借家契約のため、更新したいと思っても次の入居者が決まっているなど、再契約できないケースがあります。もし延長する可能性が事前にあるのであれば入居時に確認しておくとよいでしょう。また、再契約をする場合でも同じ賃料で入居できるとは限らず高くなる場合もあるので注意です。ただ再契約できなかったとしても、一般的な賃貸と違い敷金礼金など発生しないので別の物件を紹介してもらうのも良いでしょう。
途中解約をする場合、マンスリーマンションによっては中途解約不可であったり、違約金を取られる場合もあります。残り日数分の賃料を返金してもらえるかどうか、など途中解約する可能性がある場合は最初に確認しておく必要があります。
入居前に内見できない
通常の賃貸であれば入居前に内見して部屋を確認することができますが、マンスリーマンションの場合は通常の賃貸とは違ってギリギリまで前入居者がいることがほとんどで、内見できません。入居後に後悔しないよう、どのような設備があるのか、足りない家電類がないか、物件資料を事前によく確認しておく必要があります。
マンスリーマンションと賃貸の違いは?
契約期間と家賃
住むエリアや設備によって差はありますが、一般的な賃貸マンションと比較するとマンスリーマンションは1.5倍から2倍の家賃が相場です。これだけ聞くと割高な印象を受けますが、マンスリーマンションは水道光熱費、インターネット料金だけでなく管理費が家賃に含まれている場合もあります。借りる期間によって、初期費用がかからないマンスリーマンションの方がお得に済む場合があるので、月々の費用ではなく総額で計算して比較するとよいでしょう。
初期費用の内訳
一般的な賃貸を借りる場合の初期費用はおおよそ家賃の5~6ヶ月分とされています。しかしマンスリーマンションの場合は家賃を含めて1.5ヶ月分とかなり初期費用を抑えることができます。その内訳はどのようになっているのか見てみましょう。
一般的な賃貸の初期費用の内訳
敷金 | 家賃 1~2ヶ月 |
礼金 | 家賃 1~2ヶ月 |
仲介手数料 | 家賃 0.5~1ヶ月+消費税 |
初回家賃+管理費・共益費 | 契約月の日割り+翌月分 |
初回賃貸保証料 | 家賃 0.5~1ヶ月 |
火災保険料 | 毎年4千~1万円 |
鍵交換費用 | 1万~2万円 |
消毒料 | 1万円 |
マンスリーマンションの初期費用の内訳
清掃費 | 20,000円 |
鍵交換費用 | 1万~2万円 |
寝具代 | 8,000円 |
オプション費用 | 生活雑貨・調理器具セットなど追加のオプション費用 |
マンスリーマンションの場合、火災保険などは管理会社が契約していることが多く、細かい項目がオプションで設定されているのが特徴です。
マンスリーマンションがおすすめの人
年単位で住むことを考えると一般的な賃貸のほうがお得になりますが、1ヶ月単位の住まいを考えているのであればマンスリーマンションはお得です。家具家電や生活家具が揃っているのでホテルに泊まる感覚で利用できるので身軽に引越したい方におすすめです。
・単身赴任で家具家電類を新たに買う必要がない人
・月単位での出張の予定がある人
・入院の付き添いで急遽、近くの住まいを探している人
・引越し前や新居のリフォームなどで仮住まいを探している人
マンスリーマンションを選ぶときのポイント
立地・周辺環境
マンスリーマンションは利便性の良い立地にあることが多いため、よく利用する交通機関から最寄りの物件を探してみるとよいでしょう。ただ、人気の立地は予約している人も多くすぐに入居できない可能性もあり、家賃も高めに設定されていることがあります。希望するマンスリーマンションを借りたい場合はできるだけ早く空きの状況などを調べておく必要があるでしょう。
設備
備え付けの家具や家電には契約する管理会社によって内容が異なります。足りないものがあればオプションで契約する必要がでてくるので契約前にどのような設備が揃っているか確認をしておきましょう。
契約条件
借りる際に気軽に契約ができるメリットはありますが、解約時はどうなのか注意が必要です。途中解約が可能なのか、その場合は違約金が発生するのか、先払いの家賃が戻ってこない場合もあるので契約時に十分注意しておきましょう。
セキュリティ
マンスリーマンションは賃貸用のマンションを改装したものである場合も多く、マンスリーマンションも一般的な賃貸とセキュリティ面は変わりません。ただ古い物件だと、中にはオートロックではない、防犯カメラがないなど安全面に不安のある物件もあります。平均よりも家賃が安く設定されているときなどは、セキュリティ面を確認してみましょう。
短期間の家を探すならTOKYO βのシェアハウスがおすすめ
短期間の住居を借りたいけど、お金をかけたくない。そんな時に便利なのが月単位で契約できて、初期費用も格安なシェアハウス。TOKYO βであれば東京で3万円台からお部屋をご準備。初期費用も3万円のみで入居可能なので、費用の負担が少なく気軽に新生活をスタートできます。 また、安心・安全なシェアハウスを東京都内に1,000拠点15,000戸運営中。各所にさまざまなシェアハウスをご用意しているのでご自身のライフスタイルに合った物件を探せます。
サービスの特徴①「家庭用の大きなキッチン付き」
物件内の共用スペースに家庭用の大きなキッチンが付いています。調理器具も共用頂けるものをご用意。電子レンジやトースターなどもありますので忙しい時でも時短料理が可能です。
サービスの特徴②「入居者のサポート」
入居者のための限定アプリや、シェアモビリティなど入居者様の生活環境を充実させるためのサービスを随時アップデートしております。
サービスの特徴③「住み替えシステム」
選んだ物件との相性が合わなかったり、他のエリアで暮らしたい際に、TOKYO βの物件に空室があれば、簡単な手続きのみで住み替え可能です。
まとめ
3ヶ月以上の住まいとしては割高ですが、短期間であれば賃貸やビジネスホテルを仮住まいとするより大幅にお得になるマンスリーマンション。家賃自体は高くとも、そこに含まれるメリットが多いのもマンスリーマンションの特徴です。定期的にキャンペーンなど割引を行っている管理会社も多くあるのでネットを活用して、目的に合った物件をさがしてみるとよいでしょう。
またマンスリーマンションと同様に月単位で契約できる物件にシェアハウスという選択もあります。シェアハウスは家電や水回りを複数人で共有する形態でマンスリーマンションや一般的な賃貸よりも安い予算で借りられます。マンスリーマンションの家賃が予算を超えてしまう場合にはおすすめの選択肢です。
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- この記事の監修者
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森岡 誠
(マネージャー)
- 保有資格
- 宅地建物取引主任者 賃貸不動産経営管理士
株式会社三好不動産 東京支店 支店長。
大学卒業後、同社に入社、賃貸営業・賃貸管理で得た知見を活かし、現在はTOKYO<β>ブランドのシェアハウス運営を行っている。