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子供がのびのび育つ場を設計したい/Yさんの仮住まい

子供がのびのび育つ場を設計したい/Yさんの仮住まい
PEOPLE
  • Yさん
  • 28才
  • 男性
  • 建築事務所の見習い
  • 大阪府出身

覚悟を決めて大阪から上京

大阪から上京して4ヶ月が経ちました。今は建築事務所で働きながら暮らしています。

建築には昔から興味があり、世界各国の町並みを歩きながら紹介しているテレビ番組を観るのが好きでした。そのテレビ番組がきっかけで建築を学んでみたいと思った僕は、建築学科がある大学に入学。大学卒業後は大手ハウスメーカーに就職し、現場管理の仕事をしていました。

主な仕事内容は、誰かが設計した家が滞りなく完成するように進行すること。日々決められた業務をこなす中で、もっと根本のコンセプトや設計から関わって社会全体を変えられるような、未来を創造できるような仕事をしたいと思うようになりました。そんな僕は勤めていた会社を辞め、新しい土地で新しいことにチャレンジする決意をしました。

両親には会社を辞めたあとに報告したので、衝撃が大きかったようです。僕の急な行動に心配はしていましたが、最終的には応援してくれました。

建築のことだけを考えられる充実した生活

今の仕事を通じて感じるのは、建築業界はかなり忙しいということ。

仕事はいっぱいあるけど、好きなことをしているだけなので精神的なしんどさはなく、楽しく取り組めています。ラフな図面を書いたり、パソコンで施設の3Dモデルをつくってみたり、模型を制作したり。細かい作業が多いですが、毎日やりがいを感じています。

一級建築士の資格を取るために、休みの日も勉強していることが多いです。一級建築士の試験は合格率が低く難しい試験なので、早く受かりたい一心から勉強することが習慣になりました。

リラックスしたくなったときは、部屋で映画を観てくつろいでいます。

まとまった休みを取る機会はないですが、1番の趣味である旅行にはたまに行きたくなります。大学生の頃は、数ヶ月に渡ってヨーロッパやニュージーランドを巡っていました。バックパッカーとしてかばんひとつで世界各国を渡り歩いていたので、その経験があったから今の行動力が付いたのもかもしれないです。

自分の建築で未来をつくる

この物件に住むのを決めたのは、「本当にそのまま住めるんだな」と思ったからです。

布団も家具も用意されていたので、バックパッカーのように身一つで引っ越せました。いつも帰りは遅くなってしまうけど、帰ったら誰かがいるので実家のような安心感があります。

生活費を浮かすために自炊して、お昼もお弁当をつくって職場まで持っていくようにしています。

得意料理の6時間煮込むボロネーゼをつくるときは長時間キッチンに立つので、他の入居者の方とお話しすることもあります。今の部屋はコンパクトで住みやすいし居心地もいいけど、いつかはこの部屋を出て広いお家に住んでみたいですね。

一級建築士の試験に受かったら、5年後くらいには独立して自分の建築事務所を持ちたいです。自分の事務所を持ったあとは、地元の大阪に将来を担う子供がのびのび学べる環境をつくることが僕の夢です。